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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離

それって私が鏡也君に愛されてるって事なの?

何も言われなくなったら終わりなんだって!

でも……
「逆に鏡也君がタクシーで女の子に肩を貸してたら葉瑠は平気なの?」

「や、だよそんなの……絶対やだ!」
「でしょ?」

お母さんが私の事羨ましいって!

そっか。
(葉瑠はまだ自分磨きの途中でしょ?今は仕事に集中して、展示会が終わったらごめんなさいって言いに行ったら?)

うん。行きたいけど……

電話を切った後もお母さんの言った言葉を何度も頭の中で再生させた。

鏡也君があんなに怒ったのは全部私のため、大事に想ってくれてるからこそ、ちゃんとそれに答えなきゃ。
もうこんな喧嘩したくないもん。

鏡也君に逢ってちゃんと伝えなきゃ

お母さん私、決めた。鏡也君に逢いに行く!
不安もあるけど展示会が終わったら鏡也君とこに行ってくる。

今はお互いを見つめ直すときなんでしょ?
遠藤さんの言葉は気にならないといえは嘘になるけど大丈夫鏡也君を信じよう!

次に逢った時に…頑張ったなって言って貰えるように頑張るね。


───///
よ~し、もうちょっとで終わる。

「宮下、まだやってたのか?昼飯食ったのか?」
あっ部長……いえっ、あっ食べました……

食べてないけど部長に言うと怒るから黙ってよ。部長も鏡也君と一緒で、すぐ人の事心配するから…ウフフフ

ん?なんですか部長。私の顔に何か付いてます?

どうしたのかずっと私の顔を見たまま動かないから……そんなに見ないで下さいよ。

「お前は、ほんと分かりやすいな」
へ?どういう意味ですか?

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