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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離
***
はあ~終わった!
「みんなご苦労だったな今日はゆっくり休めよ」
「「「お疲れ様でした」」」

最終結果はまだ出ないけど評判も良かったし、たぶん予算はいったんじゃないかって……

良かった。さてと……帰ろう。

「あっ葉瑠ちゃんご飯行くよ…部長がご馳走してくれるって」え?いいよ…みんなで行ってきて。

「いいから」
「宮下、ほらっ行くぞ」え?えっ?でも…

なっちゃんに腕を組まれて「たまには行こ」って言うから──


「「「お疲れさま乾杯」」」
展示会の成功でみんな盛り上がってる。

「早川あんなに飲んで大丈夫か?」
隣に座る部長が小さな声で話し掛けてきた。

なっちゃんはモデルさんの担当だったからホッとしたんだね?完全に酔っ払ってる。

私が送って行きますから大丈夫です。

みんな飲んで食べて大騒ぎ、私も久しぶりの参加だったから嬉しいよ。

──//
「なっちゃん大丈夫?帰るよ」
なっちゃんを連れてタクシーに乗り込んだ。

「こっちは3人か?」はい。

方向が同じ部長と一緒になっちゃんを先に降ろして、私は駅に向かってもらう。

「駅でいいのか」はい。

今日はヒロちゃんに報告があってお店に行くつもりだったから…

「行くのか?彼氏んとこに」はい。
「そうか。ちゃんと相談してこい」はい!

ちゃんと鏡也君の顔見て伝えたいから……明日の便で行くことに決めたの

「ほんとにいいのか?ここで」
はい。ありがとうございました。

「あの部長…いろいろすみませんでした」

「…バカ。まだまだこれからだ」そうでした。

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