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秘密のキスは蜜の味【完結】
第31章 離さないでよ……
「鏡也大丈夫か?」
「へっ?あ~良かったよ安心した」アハハ…そうか…
こんな弱いところをヒロちゃんには見せられないから、精一杯の虚勢を張る…
俺が望んだことなのに…なんでこんなに苦しいんだよ!
「バカッ…お前考えすぎなんだよ」
なんだよ俺を慰めてんのか…それなら、聞きたくなかったよ。
良かったんだよこれで……アイツなら葉瑠を幸せにしてくれる。
これで俺も肩の荷が下りたってことさ!
───///
「鏡也さ…ん、ちょっと!どうしたんです?」
あっいや別に……夕べの話が頭から離れなくて
「支店長が飲みに行こうって言ってますよ…」へっ?
「噂なんですけど支店長、奥さんとうまくいってないみたいで…」
行けばきっと朝まで付き合わされるから、みんな逃げようとしてるんです
「鏡也さんも断った方がいいですよ」
「益田君今日…「支店長行きましょう」
俺も今日は飲みたい気分だからちょうどいいよ!
「「「お疲れ様でした」」」
ビールで軽く乾杯して飲み始めた…なんだよ逃げたかったんじゃないのか?山下。
鏡也さんが行くならって…来なくていいんだけど…
「益田くん、ウッ…寂しいもんだな、誰もいない家ってのは、ヒック」
「わかりますよ、寂しいっすよね」
独身の俺だってそう思うんだから!子供が居たら尚更だろう
「女って男を見限るのが早いぞ、ムリだと思ったら電話にも出やしない…」
「君は彼女は?…いるんだろ?」えッ?
「あっいや……」
「大事にしてやれよ、後悔しないように」
はっきり…いないって言えなかったよ。