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秘密のキスは蜜の味【完結】
第31章 離さないでよ……

隣のおじさんに会ったらどんな顔すればいい?って葉瑠はずいぶん気にしてる。

今日明日だけ気を付けてたら大丈夫さ。
おっさんいつもは仕事だし。

あんなゴツい顔してよく女が出来るよな?分かんないもんだな!

もういいよおっさんの話しは……せっかく二人で余韻に浸ってるんだから。

話しを逸らそうと葉瑠に被さって唇に吸い付いた

チュッ!
「アン~!おじさん怖そうだけど…優しかったよ」
チュッ!ふ~ん……へ?

首筋に唇を押し付けた所でまたおじさんがって!

どこのおじさん?まさか……

葉瑠は黙って隣を指差した。『と・な・り』
「はあ?」シー!

なんで?話したの?……

俺の帰りを玄関の前で待ってたら段ボールをくれたって……なんで段ボール?

「敷いて座ってろって、あと飴も1つ」
1度部屋に入ってまたすぐ来て、飴を置いてったらしい

そう言えば段ボールが転がってたな。

葉瑠それを先に言いなさい!
それならホテルに行ったのに……

「だって!あんなにされたら…我慢出来なぃょ」

そうだけど……大丈夫だよ、うん大丈夫大丈夫。
会わないようにすりゃいいだけのことだ。

「ねぇ葉瑠、朝になったら二人の部屋探しに行こ。葉瑠がこっちに来るまでに引っ越すから」

すぐに辞表を出したって簡単に退職なんて出来ないだろうし…

「………鏡也君…私、もう仕事辞めてきたの」

え?……うそ、辞めた?

「うん辞めた」
「え?いやだってそんな簡単には辞めれないだろ」

フフフ、『辞めた』

じゃ、もう帰らなくていいの?ずっとここにいるってこと?

ウフフフ……うん。

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