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秘密のキスは蜜の味【完結】
第31章 離さないでよ……
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はぁ~終わった。
「よかったねこんな素敵なとこが見つかって」

たまたま飛び込んだ不動産屋でいい物件が見つかった。

これからはここが俺達の城だ!

東京のマンションほど広くないけど風呂だって葉瑠と入るには十分な広さだし…

何といっても駅から近いし大きなショッピングモールもあってそこに行けば何でも揃う。
方向音痴の葉瑠にはもってこいの場所だ。

それに「ここなら大きな声出しても大丈夫だぞ」
耳元で囁くと葉瑠は眼を丸くして俺を見上げた。

え?やだ何言ってんの。

あらら、葉瑠…顔真っ赤……
「だって、ずっと隣を気にしながらシテただろ?」

気になるなら止める?って俺、何度も聞いたのに……

(葉瑠…こっち見て集中しろ)
(だって気になっちゃう)

(じゃ今日はやめる?)
(…………そんなの……ダメェ)……なっ?

「だって…鏡也君がいつも襲って来るから…」
我慢できなくなっちゃぅじゃん…

もう…いじわるぅ。

ギュッ……だってさぁ葉瑠が隣にいるのに何もしないって…ありえね~よ。

ムギュゥ…どいて!うっ……こらっ足踏むな。

「もうっ!鏡也君はほっといて買い物行こ。そうだ…あそこならいいバイト見つかるかも」

おいおい…だから葉瑠は働かなくていいんだよ。

「でも…ずっとお家にいたら退屈だよ」

じゃもう籍入れて子供作るか?
そしたら堂々と専業主婦出来るぞ!

「え?…嬉しいけど……」なにダメ?
俯いたまま暫く考えてる。

「まだ鏡也君と2人がいい」

……そっそうだな…やっぱ俺もまだ葉瑠と2人がいいや!

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