この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第31章 離さないでよ……
「凄いねここ知らなかった」
鏡也君に手を引かれ緩やかな坂道を登って行く…
「もうすぐだよ」うん。
そこを抜けると……「えっ凄い…すごい凄い…」
そこは眼の前に拡がる一面の星
鏡也くん…!振り返ろうとすると…後ろから鏡也君が抱きしめてくる。
「どう?凄いだろ…」
うん…綺麗。
手を延ばすと星を掴めそうなくらい近くに感じる。
こんな凄い場所だったなんて知らなかった。
「俺も最近知ったんだよ、どうしても葉瑠と来たかったから内緒にしてた」
ありがとうこんな素敵な所に連れて来てくれて!
「葉瑠?…俺さぁ、今すげ~幸せ」
やだ鏡也君なに?改まって…
私は後ろから鏡也君に抱きしめられたまま…
振り返ろうとするのに力を入れて私を抱きしめるから動けないの。
「鏡也君?……顔見たい」
「ダメ恥ずかしいから、このまま聞いて」
なに?どうしたの?
「俺さぁ、やっぱ俺は葉瑠がいなきゃダメなんだって…離れてみてよく分かったよ」
自分から離れたのに辛くてどうしようもなくて…
すげ~後悔した!
でも迎えに行く勇気もなくて…
自分が情けなくてさぁ。
もう諦めてたんだ……
だから葉瑠が来てくれた時は凄く嬉しかったよ
「鏡也君……」
「葉瑠ありがとう!俺を捕まえに来てくれて」
ウッ…グスグス……
鏡也君の腕がますます強くなった!
「これからはさ、挽回出来るように頑張るし、絶対泣かさないようにするから…」
だから……『俺につぃて来てな!』
コクコク…グスン、グスッ
「俺なんだかすげ~ハズイこと言ってんな」アハハ…