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秘密のキスは蜜の味【完結】
第7章 逢いたくて逢いたくて
朝、眼を覚ますと……カチャカチャ パソコンに向かって仕事をする祐輔が目に入った!
私の視線に気付きニコッと笑って近づいてくる。
「どう気分は?」
気分は落ちたまま‼
今は祐輔の顔を見るのが辛い、早く帰りたい!
「まだ少し気持ち悪いし頭が痛いカナ……」
「そうか、じゃまだ寝てな!…」
心配そうに頭を撫でてくれる
「─祐輔?私、帰るね、まだ仕事残ってるんでしょ」
「んっ?急ぎじゃないから大丈夫。葉瑠が寝てる間だけしかしないよ!」
「でも─お風呂も入りたいし、今日は下着の替えが……ないから‼ やっぱり……帰るよ」
「あぁ、そうか」
「んじゃちょっと待ってて送るから」
「ごめんね。祐輔…せっかくの休みなのに、こんな事になっちゃって」
「仕方ないさぁ、彩愛ちゃんとは簡単に会えなくなるんだから寂しいもんな?葉瑠」
──祐輔の言葉に罪悪感が襲ってくる。
「それにしてもちょっと飲み過ぎだったな」
クスックスッ
「ハィ、ゴメンナサイ」
「次の休みは部屋でゆっくりしよ!俺、最近葉瑠が不足して身体がおかしくなってきたよ」
そう言って祐輔は不器用に笑うの。
「…うん。ごめんね。」
車で家まで送ってもらう。
「大丈夫?」
「うん。ありがとう」
停車中の車の中。
頭を抱き寄せられて髪を優しく撫でてくれる。
「キスしたいけど、ここじゃ誰かに見られたら困るな、アハハ」
コクン、そうだね!それは困る。
「じゃ行くね」
「あ~またな」