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秘密のキスは蜜の味【完結】
第7章 逢いたくて逢いたくて
「はぁ、眠れない」
ベットに早々入ったのになかなか寝付けずに深夜になっちゃった。
ヤバいこんな時間─早く寝なきゃ。
明日も仕事なのに──
羊を数えて数時間
やっと深い眠りに入る頃──
♪♪ヴーヴ♪♪ーヴ ………ん…?………
携帯のバイブが鳴っている……?
──んぅ…だれ?─寝惚けたまま携帯を探る
ピッ。
「はぃ、もしもし?」
「葉瑠?」
「んっ?─だ~れ?」
ボーとしまま返事を返す。
「俺だけど!」んっ?─
「葉瑠…もう俺の声忘れちゃったの?」──えっ?
ビックリして想わず飛び起きた。
ドクン、ドクン──
「鏡…也…くん?………」
「そっ!寝てたよね?」うん。
心臓が物凄い勢いで動き出した!
バクバク
「ごめんな。こんな時間に…どうしても葉瑠の声が聞きたくなって!」
鏡也くん──
「……ンッ…うん……ウェ……うん…」
「葉瑠の声聞いたら逢いたくなるなぁ!」
鏡也君がそう言って笑うの
「………ウェ…ンッ……」
「え、葉瑠?」
鏡也君の声に鼻の奥がツンとして喉が痛くなる。
涙が溢れて眼の前が歪んできた…
返事をしたいけど…ダメ
声が出ないの!
「葉瑠?何か言って!」
言いたいけど声が出せない。
「……ンッ…………ウェ……ンッ…」
胸がつまって苦しいよ。
「葉瑠?……泣いてるの?」
「……きょ…ぅ…グッ…や…く…ンッ…」
なんとか声を絞り出すけど
涙が溢れてとまらない。
「葉瑠……逢いたい」