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秘密のキスは蜜の味【完結】
第8章 もう一度好きって言って
「ママさんご馳走さまでした」
「可愛い彼女ね。凄くお似合いよ…また来てね」
「ども。また来ます!」
ママさんの言葉にすげ~嬉しくなった……
─**
アルコールも入りふたりで気分よく歩いていた。
「あれ~鏡也じゃない!」
はっ?
──げっ!麗子。
「久しぶりじゃない!最近全然連絡もくれないし…お店にも来ないからどうしたのかと思ったら」
麗子がチラっと葉瑠を眺める。
そして
爆弾を投下…
「…今日はこの娘なんだ!趣味変わったのね?」
おい。なんなんだよ!
葉瑠の顔が曇る。
繋いだ手を離そうとするからすぐに引き寄せた。
「……」
なんでもないからここにいな。
「ふ~ん。ね~私とは終わりなの?また来てよ!
鏡也が好きなやつ…サービスするからさぁ、それとも外で会う?」
挑発するように葉瑠を見てわざと意味深な言葉を掛ける。
「おい。麗子!」
くそ、余計な事言うんじゃね~よ。
「葉瑠…ごめん。ちょっと待ってて」
葉瑠を待たせて麗子をここから連れ出した。
「おい!いい加減にしろよ。」
「だって鏡也が悪いのよ、連絡したって返事もくれないし……あの娘のせいなの?」
「違う。あの娘は関係ない」
「だったらまた会ってよ! 鏡也はあの娘じゃ満足出来ないんじゃない?」
「お前には関係ない。それにもう会わない。そういうの俺…止めたから」
「………なんでよ!」
「もう忘れろ。急いでるから、じゃ~な」
「ちょっと!……」
あ~面倒なヤツに会っちまったな?