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秘密のキスは蜜の味【完結】
第8章 もう一度好きって言って
「私とは終わりなのって言ってたよ」
「─えっ!…そんな事…言ってたかぁ?─あ~そう言えば昼間偶然会ってお茶だけ飲みに言ったから、もしかして勘違いしてんのかな?アハハハ─」
「なんでそんなに慌ててんの?!」
もう…しどろもどろ。
自分でも何言ってんだかわからなくなってきた。
結局…葉瑠の誘導尋問にまんまと引っ掛かりバレてしまった…
…あ~最悪!
葉瑠はそれからあまり喋らなくなった。
「葉瑠…怒ってる?」
「ううん、私がとやかく言う事じゃないし」─
寂しいこと言うなよ!
葉瑠が繋いでいた手を離そうとするから─
「ダメ」俺は強く握って離さない!
「葉瑠?葉瑠ちゃん」
顔を覗き込んで呼んでみるが返事もしない……
とにかく俺は─葉瑠の機嫌をとるのに必死!
「葉瑠? 今は行ってないよ。先輩に連れてかれて断れなくて……葉瑠に出逢う前の話だよ」
「……………」
「ねぇ葉瑠…」
なんか言ってくれよ。
「……プライベートで会ってたんでしょ?……」
「それは─ちょっと遊んだだけで─」
すると葉瑠が突然立ち止まった── 葉瑠?
「チョット……アソンダッテ……」─ 葉瑠…怒ってんの?
「今日はこの娘なの?って……私もちょっと遊ぶ相手なんでしょ?」
葉瑠が寂しそうに俯いた!
あぁ麗子のヤツ─余計な事言うから‼
「違うよ。葉瑠は違うから!今は─俺…葉瑠だけだから誤解しないで」