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秘密のキスは蜜の味【完結】
第8章 もう一度好きって言って
「…ムッ、何かヤだ!─」
葉瑠?─
「私達付き合ってるわけじゃないし鏡也君が他に遊ぶ人がいても私がダメなんて言えないけど…でもヤだ」
「─ヤダ…レイコ、レイコって」
葉瑠、それって!
ヤキモチ妬いてくれたんだろ?
葉瑠のヤキモチが嬉しくて
顔がニヤける─
「なんで笑ってんの!!」
あっごめん!
でもさ、俺も葉瑠の彼氏にいつもヤキモチ妬いてんだよ?葉瑠が辛くなるだろうから言わないけどさぁ。
「ごめん嬉しくて。もう絶対行かないよ」
葉瑠がいるからもう行かない
約束するよ。
「…でも、先輩に誘われたら断れないでしょ?」
「行かないから。──もし誘われたら断るし、葉瑠がいるのにそんな店に行くわけないだろ?」
葉瑠を抱き締め髪にキスをした!
ごめんな……不安にさせて。
でもそれは嘘じゃないから
「俺は葉瑠がいいんだよ。葉瑠じゃなきゃダメ!」
「…………」
「今は葉瑠だけだから!信じて。」
葉瑠が俺の胸に凭れてきた。
「暫く逢えなくても我慢出来るように今日は葉瑠をたくさん抱くから!覚悟しといて」
耳元で囁いて息を吹き掛けると葉瑠の身体がブルッと震えた。
「……なに、言ってん…の」
俺の顔を見上げて真っ赤になる葉瑠がいじらしくて可愛くて──
「葉瑠…今、凄くキスしたいんだけど、いい?」
「…ぇ、ダメだよ、こんな所で」
外だから?
──ん~、あ~もうっじゃ早く行こ!
葉瑠を引っ張り歩き出した。