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秘密のキスは蜜の味【完結】
第8章 もう一度好きって言って
ポチャン─ポチャン
「鏡也君の手、大っきいのに綺麗だね。指は細くて長いしなんか女の人みたい」
葉瑠は俺の手で遊んでる。
指をなぞったり絡ませたり…
「──んっ─そうか?」
ポチャン─
「そうだよ。私…鏡也君の手好きだな」
─そう言って頬ずりされたらまたドキドキする!
俺だって葉瑠の手が好きだよ。
指を撫でながらお互いの手を重ねて比べてみる─
「葉瑠の指も細いな、強く握ったら折れそうだ」
白くて長い指…若いのに指輪もなくて飾らない所が葉瑠らしいよ。
指を絡めて手の甲にキスをした。
その手を撫でながら首筋に唇を押し付け、首から肩を唇で往復させた。
「鏡也君? 私ね……」んっ?チュッ。なに?
「最近おかしいの。情緒が不安定っていうか…」
チュッ。 なんで? どした? チュッ。
俺はキスに夢中。
葉瑠のうなじに唇を這わせながら何となく聞き流してたんだ…
「寂しくなって…すぐ涙が出ちゃうの‼」
えっ?──
葉瑠?
「どうしたらいいか…分かんないの」
「───?」
突然そんなこと言い出すから……急に心臓がバクバクと暴れだす…!
それってどういうこと?
葉瑠…聞いていい?──
ずっと聞きたくて聞けなかったこと。
俺のこと…どう思ってる?
「葉瑠?……俺のこと…好き?」
教えて─葉瑠…
うしろから手を回し優しく抱き締める。
「………」
「……ねぇ葉瑠?」
ドキドキしながら言葉をジッと待つ─
葉瑠…頼む!答えて。