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秘密のキスは蜜の味【完結】
第8章 もう一度好きって言って
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ふたりで手を繋ぎ駅に向かう─
せっかくの週末でこんないい天気なのに早朝からバイバイなんて不倫のカップルみたいじゃん。
なにもこんなに早く帰らなくても……
約束でもあんのか?
もしかして彼氏とデートじゃ──
醜い俺の心が顔を出してモヤモヤしてきた!
「今日…これからなんかあんの?」
葉瑠の返事しだいで落ち込むかもしれないけど、どうしても聞いときたい!
「私も仕事があって出勤なんだ」
ほんとかよ?
嘘ついてない?───
「鏡也君?仕事頑張ってね。今日お休みだったらよかったのにね───」
俯く葉瑠!
んっ?
「鏡也君がお休みの時また来るね!」
にっこり笑うんだけど葉瑠…無理してる?
あっ?
「葉瑠…俺今日朝から仕事って言ったんだっけ?」
「コクン、うん行くんでしょ?仕事に」
あ~バカだっ。
俺、そんなこと言ったかも!
もしかして、俺が仕事って言ったから気を使ったんじゃ
だから葉瑠も仕事だって言ってるだけじゃないの?
「葉瑠?ほんとに仕事なの?」
「……ほんと、だよ」
それなら始発で帰んないと間に合わないけど……
葉瑠ごめんな! 忙しすぎて頭が回んなかった。
「次はいつ頃こっちにくる?」
「来月末かな?春夏の展示会があるから…でも英美ちゃんにも連絡してって言われてるから……」
あっそうか!
でもどうせヒロちゃんとこだろ?
俺も仕事終わったら行けば逢えるな!
そんとき逢おうな……
うん。そだね!
ふたりで手を繋ぎ駅に向かう─
せっかくの週末でこんないい天気なのに早朝からバイバイなんて不倫のカップルみたいじゃん。
なにもこんなに早く帰らなくても……
約束でもあんのか?
もしかして彼氏とデートじゃ──
醜い俺の心が顔を出してモヤモヤしてきた!
「今日…これからなんかあんの?」
葉瑠の返事しだいで落ち込むかもしれないけど、どうしても聞いときたい!
「私も仕事があって出勤なんだ」
ほんとかよ?
嘘ついてない?───
「鏡也君?仕事頑張ってね。今日お休みだったらよかったのにね───」
俯く葉瑠!
んっ?
「鏡也君がお休みの時また来るね!」
にっこり笑うんだけど葉瑠…無理してる?
あっ?
「葉瑠…俺今日朝から仕事って言ったんだっけ?」
「コクン、うん行くんでしょ?仕事に」
あ~バカだっ。
俺、そんなこと言ったかも!
もしかして、俺が仕事って言ったから気を使ったんじゃ
だから葉瑠も仕事だって言ってるだけじゃないの?
「葉瑠?ほんとに仕事なの?」
「……ほんと、だよ」
それなら始発で帰んないと間に合わないけど……
葉瑠ごめんな! 忙しすぎて頭が回んなかった。
「次はいつ頃こっちにくる?」
「来月末かな?春夏の展示会があるから…でも英美ちゃんにも連絡してって言われてるから……」
あっそうか!
でもどうせヒロちゃんとこだろ?
俺も仕事終わったら行けば逢えるな!
そんとき逢おうな……
うん。そだね!