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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!
「鏡也君。やだムリ…やっぱ怖いよ。お化けと雷だけは絶対ムリ…」
ヤダって言ったのに…
服の背中を引っ張って鏡也君をひき止めるけど
「大丈夫俺がいるから」って!
お化け屋敷なんて小学校の時以来だよ!
しかも直前でやっぱり怖くて引き返したし
あ~ん怖いよ~。もう泣きそうだよ!
「離さないでよ。置いてったりしたら嫌いになるんだからね!」
「大丈夫だよ。離さないから」
「キャー!」やだ今何か動いたよ~
「葉瑠…あれは前にいるカップルだろ」
……知らないよ。そんなの!グスッ。
「葉瑠…葉瑠?落ち着いて!」
暗やみなのをいいことに─抱きしめられた。
「大丈夫俺がいるから、怖くないから」
やだやだ怖いよ、グスッグスッ
「大丈夫」
「俺がいるだろ」
「ねっ!」
「うん。」
背中をさすってくれて宥めるように囁かれたらちょっと安心。不思議と暗示を掛けられたみたいに落ち着いてくる…
「葉瑠…?大丈夫のおまじないするよ」
─おまじない? そう!
チュッ──
クスッ 「まだ怖い?…もっとする?」
「うん。─する!だってまだ怖いもん」
唇を突きだしキスの体勢──
「コホン。」 あっ?
鏡也君に抱き付いて顔を見上げてたら後ろから咳払いが聞こえた!
「「あっ!すみません‼」」クスックスッ
仕方なく前に進むけどやっぱり怖い。
キャー「葉瑠…くっ付き過ぎ歩きにくいだろ」
だって~!
「ほら!もう終わりだよ。どうだった?」
よくわかんないよ。
鏡也君に抱き付いてて前なんて見てなかったから