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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!
葉瑠に何かあったらどうすればいい?
何で俺はすぐ戻らなかったんだよ、よく考えれば分かるだろ葉瑠が俺を待ってるって─
後悔と不安で落ち着かない!
英美ちゃんは携帯片手に連絡をずっと待ってる
「雨が降ってきたよ。遠くで雷も鳴ってる…葉瑠…カミナリ嫌いなんだよ!一人で泣いてるかも」
………? 葉瑠…〝お化けとカミナリは絶対ムリ〟
そうだ……葉瑠そう言ってた。
「俺やっぱちょっと見てくるわ」
「ちょっと鏡也。落ち着いたら!英美ちゃんも…」
突然…久美子が口を挟んできた!………
「「…………?」」
「子供じゃないんだから大丈夫でしょ?」
その言葉に英美ちゃんがキレた。
「なによ久美ちゃん!葉瑠の事なにも知らないくせに。何で今頃戻ってきたの?まだ鏡也君の事が好きなの?」
「ちょっと英美ちゃん言い過ぎだよ」
「なによ真司まで……あ~イライラする!」
〝英美ちゃんには……関係ないでしょ?|
久美子が小さく呟いた言葉で更に英美ちゃんが怒りだした。─
「もとはと言えば久美ちゃんのせいでしょ。」
「なんで私のせいなの?」
「久美ちゃんが現れなきゃ葉瑠はひとりになんてならなかったよ……」
「鏡也君も何なの?葉瑠を待たしておいて二人でここへ来るなんて。また二人は付き合うの?」
あっいや違うんだ………
「久美ちゃん。葉瑠の事バカにしたら許さない」
「鏡也君も葉瑠を傷付けたら許さないから……」
英美ちゃんの言うことに何も反論できなかった!
俺のせいだ!