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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!
ゴロゴロゴロ─ドドン
キャッ。あっ……雨がポツッと頬に当たった!
もう最悪。
なんで私ひとりでここにいるの……グスッ
雷が鳴ってる。さっきまで遠かったのにどんどん音が大きくなってきた。
足が竦んじゃう。
子供の頃のトラウマで昔から雷が苦手なのに。
ゴロゴロ─スドドドーン。
キャー。
動けなくなってその場に座り込んだ!
雨はパラパラと降りだして身体に打ち付ける。
ウェ、グズッ。
無理やり身体を動かして雨を凌げそうなとこに移動した。
寒くて怖くて心細い。
鏡也君…どこいっちゃったの?──
涙が止まんなくて両腕を抱えて自分を抱き締めた。
何人かの人が雨を凌いで駆け込んで来てる!
大人なのに恥ずかしいよね─泣いてるなんて。
顔を見られないように涙を拭った!
「あらっ?あなた……」へっ?
優しそうな声に顔を向けると「やっぱり!」
誰?…… 「覚えてない?前に彼氏とうちの店に来たじゃない」
あっ!
鏡也君と一緒に行った小料理屋のママさんだ。
優しそうなママさんの顔を見たら安心してまた涙がポロポロ零れてくる。
「あらっ大丈夫?」
グスッ、ンッ─
ママさんは黙って背中をさすってくれる
「雨はすぐにやむわよ。大丈夫」コクン。コクン。
時折鳴る雷の音にビクつきながら、ママさんに凭れていると漸く雨が小降りになってきた。
「これくらいじゃ行けるわね。いらっしゃい行くわよ」
えっ…でも。「いいから。ほらっ!」
キャッ。あっ……雨がポツッと頬に当たった!
もう最悪。
なんで私ひとりでここにいるの……グスッ
雷が鳴ってる。さっきまで遠かったのにどんどん音が大きくなってきた。
足が竦んじゃう。
子供の頃のトラウマで昔から雷が苦手なのに。
ゴロゴロ─スドドドーン。
キャー。
動けなくなってその場に座り込んだ!
雨はパラパラと降りだして身体に打ち付ける。
ウェ、グズッ。
無理やり身体を動かして雨を凌げそうなとこに移動した。
寒くて怖くて心細い。
鏡也君…どこいっちゃったの?──
涙が止まんなくて両腕を抱えて自分を抱き締めた。
何人かの人が雨を凌いで駆け込んで来てる!
大人なのに恥ずかしいよね─泣いてるなんて。
顔を見られないように涙を拭った!
「あらっ?あなた……」へっ?
優しそうな声に顔を向けると「やっぱり!」
誰?…… 「覚えてない?前に彼氏とうちの店に来たじゃない」
あっ!
鏡也君と一緒に行った小料理屋のママさんだ。
優しそうなママさんの顔を見たら安心してまた涙がポロポロ零れてくる。
「あらっ大丈夫?」
グスッ、ンッ─
ママさんは黙って背中をさすってくれる
「雨はすぐにやむわよ。大丈夫」コクン。コクン。
時折鳴る雷の音にビクつきながら、ママさんに凭れていると漸く雨が小降りになってきた。
「これくらいじゃ行けるわね。いらっしゃい行くわよ」
えっ…でも。「いいから。ほらっ!」