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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!
****
もうあれからかなりの時間が過ぎたのに葉瑠からの連絡はない。

賑やかな店なのに俺らの回りだけ重苦しい雰囲気だ

「遅すぎじゃない?葉瑠……ヒロちゃんどうしたらいい?」

「あぁそうだな!俺と鏡也と真司で手分けして捜すか」

英美ちゃんは店番頼むよ

「うん分かった」

慌てて出ようとしたとき♪~~~店の電話が鳴った。

〝もしもし〟

〝はい。そうです。〟

〝良かった。そうですか〟

〝イヤまだですけど、迎えに行ってみます〟

〝すみません。ありがとうございました〟


ヒロちゃんの対応にみんなが注目してる!

ヒロちゃん誰から?……

「隣町の『幸(ゆき)』って店のママさんだ」

あぁ葉瑠を連れてった店だ!なんだって?


「可愛い迷子を保護したんだと。泣いて震えてたから自宅に連れて来たって」

「それ葉瑠だよ。はぁ良かった…無事で」

葉瑠…やっぱりひとりで泣いてたのか?

ごめんな。心細かったな!


「迎えに行く!家はどこ?」

落ち着け鏡也!

「送って行こうとしたらひとりで大丈夫って家を出たらしいけど、もう着いたかって」

〝もうそろそろ来るだろ!〟

「俺…駅まで迎えに行ってくるよ。」

ここで大人しく待ってらんね~よ!
ちゃんと謝って事情を説明しなきゃ

「鏡也君!ちゃんと葉瑠を連れてきてよ」

あぁもちろん。

待ちきれなくて足早に店を出た。

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