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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!

葉瑠の口が自然と開いて俺の舌を迎えてくれる。

頭を押さえて歯列をなぞり舌先を延ばした……


すると ♪♪~♪♪~♪♪

俺の携帯が勢いよく鳴り出した!

誰だよ~今取り込み中なんだよ。♪♪~♪♪


…………あぁくっそ。「はいっ誰?」

〝鏡也君どこにいんの?…葉瑠は?〟

ヤバッ英美ちゃんだ。
ちゃんと連れてきてって言われてたんだ!


「あっ英美ちゃん葉瑠ちゃんは……もう帰った」

〝ちょっと鏡也君ったら〟

シー。葉瑠…静かに!〝はっ?なんで?〟


「時間ないから帰るけど…英美ちゃんによろしくって言ってたよ」

葉瑠はここにいるけど、店に連れてったら俺と葉瑠の時間がなくなんだよ。

ごめん英美ちゃん。

今回は見逃して…………

〝え~そっか。もう電車ないもんね?〟

うん。電車……えっ?

電車……ない…の?…えー?


〝鏡也君どうしよ。もう電車なくなっちゃった〟

俺の横で葉瑠が慌ててる!

「───」ふっ。

葉瑠にはかわいそうだけどまだ一緒にいられることが嬉しいよ。

「じゃ英美ちゃん。そう言うことだから」

〝ちょっと鏡也君っ〟ブチッ。ツーツー。

ギュッ。
「葉瑠…しょうがないから俺んち行こ!」


「明日仕事なのに……どうしよ~」

「始発で帰れば間に合うっしょ」
そうだけど……着替えとか困っちゃうよ~

そんなのは……なんとかなるよ
ごめんね葉瑠……可哀想だけど俺めっちゃくちゃ嬉しいよ。

「葉瑠?もう諦めなさい」行くよ!

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