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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!
「ほら!葉瑠…入って」
うん。お邪魔します!
まだ寒い?
すぐ風呂入れるからもうちょっと我慢して!
「今日もお友達いないの?」
あ~‼ヒロちゃんかぁ~
明日は店の定休日だから今日は彼女んとこ行くだろ
「居ないよ。今日も葉瑠とふたりっきり」
俺…嬉しくてつい顔がニヤケちゃうんだよ
2日も一緒にいられんだから……
「鏡也君…なに考えてんの?」
うん?…葉瑠とおんなじこと………なにそれ!
「嬉しいだろ葉瑠…今日も一緒だよ」
葉瑠が俺に抱きついてきた「……」コクン
「観覧車……」──なに?
「一緒に観覧車…乗りたかった」 ギュッ。
葉瑠…ごめんな「今度は二人で行こ」
「ほんとに?」今度こそ約束するから
「観覧車乗って夜景見ような」うん。
葉瑠が俺の顔をジッと見てる! んっ?
俺の頬にそっと触れて
「痛かった?引っ掻いちゃった」
あ~さっき爪で……
「ごめんね」
「大丈夫このくらい」
ソファーに腰掛け手を引くと俺の膝に乗ってくる
「良かった。葉瑠が戻ってきて」
「良かった鏡也君が行かなくて」
行くわけないよ!
ピーピー。風呂が沸いたな!
「風呂入ろ!膝…ちゃんと洗わなきゃ。服も泥だらけだし」
痛いか?
手の平も血が滲んでる……
「しかしどんなふうに転んだの?凄い汚れ方だな」
「うっ!大人になってから初めて、あんなの」
クックックッ──
「何で笑うの?」
ごめん想像したら可笑しくて……
「笑わないでょ」
「ごめん」ハハハッ「もうっ」