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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!
「はぁ~葉瑠ごめん。ヤキモチ妬いた」
起き上がって振り返ると優しく笑って抱きしめてくれる。
「鏡也君…ごめんね!」
ふと頭の中で今日起こった事が次々と浮かんできて
自然と涙が溢れてきた。
「……どした!なんで泣いてんの?」
心配そうに顔を覗き込んでくる。
ブンブン 首を振り鏡也君の首を引き寄せた。
私…鏡也君が好き。
「好き。鏡也君が大好きなの。」
私には祐輔がいて…それでもいつも鏡也君は何も言わずに我慢してくれてた。
なのに私ったら今日、久美子さんにヤキモチ妬いて酷い事いっぱい言って…
さっき背中を向けられただけで、こんなにショックで……鏡也君ごめんね!
我が儘ばっかで──
「俺も葉瑠が大好き。さっきはごめんメールぐらいでヤキモチやいて」
「葉瑠の気持ちわかってんのに」
ううん。私の方こそごめんね!
私、鏡也君じゃなきゃダメ!
「鏡也君!私…祐輔と……終わらせるから」…………?
もう誤魔化せない。
ちゃんと鏡也君に伝えなきゃ‼
「……ほんと?」
うん。帰ったら祐輔にちゃんと言うから……
「だから、もう少しだけ待てる?」
「葉瑠…俺だけのモノになってくれんの?」
うん…なりたい!
「どこにも行かないでね?」
鏡也君がギュッと抱きしめてくれる。
「……行くわけない。待ってる」コクン コクン
すっげ~嬉しいって喜んでくれた!
鏡也君……大好きだよ!