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秘密のキスは蜜の味【完結】
第10章 ダメ…離さない!
明け方そっと部屋から出て周りを確認する。
ヒロちゃんの部屋は静かだけど、靴があるからやっぱ昨日のは間違いなくヒロちゃんだ!
よし今のうち……「葉瑠行くよ」
キャリーバッグを持ち葉瑠と二人部屋を脱け出した
「鏡也君?…ちょっと早すぎじゃない?」
「なんかあった?」
いや何もないんだけど─!
葉瑠には言えね~よ。
ルームシェアの相手がヒロちゃんだとか、そのヒロちゃんが夕べ部屋に帰ってたなんて……
ほんとはまだベットでイチャつきたかったけど……
仕方ないファミレスでモーニングだ!
「葉瑠、昨日言ったこと覚えてる?」
「んっ?…覚えてるよ、祐輔のことでしょ?ちゃんとするから待っててね」
そっか良かった─でも!
「…俺が彼氏と話した方が良くない?」
俺の責任でもあるし!
「ううん。それはダメ、大丈夫だから」
「そう?でも…もし彼氏と揉めるような事があったらすぐ俺に連絡して」
絶対だよ、葉瑠! うん分かった。
♪♪~♪♪~♪♪~♪もう始発の時間。
「今度は俺が逢いに行くからね?」
「うん」
ホームの端で髪を撫で人目を気にしながらそっとキスをした……
「もう行かなきゃ──」
──離したくなくて葉瑠の頭を押さえて口を塞いだ
ンッ、ンッ、ンッ、……誰かに見られたっていいよ。
葉瑠の下唇を甘噛みすると抱きついてくる。
「はぁ…帰りたくなくなっちゃう」
俺だって……帰したくないよ。
……このまま俺んとこにいろよ!葉瑠……