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秘密のキスは蜜の味【完結】
第11章 君は俺だけのモノ
祐輔…ごめんなさい。ごめんなさい。
マンションの外階段で座り込んで暫く泣いていた。
わかってた事なのに祐輔に申し訳なくて、どうして最後まで私の事を………こんなにも想ってくれて…
ほんと馬鹿な葉瑠でごめんなさい。
・・・・・・・・───
「祐輔…泣いてた………」うん。
「私の事、責めないの。葉瑠が好きになった人なら素敵な人なんだろうって」
「私……ずっと騙してて裏切ってたのに─」
自分を責めないで葉瑠…
俺のせいでもあるんだから
「葉瑠……後悔してるの?」
「ううん!ただね…祐輔に申し訳なくて」
彼が俺に会いたいって言ったから…それで俺に連絡出来なかったのか?
「葉瑠?なんで俺に遠慮すんの?ひとりでどうしようって考えて連絡しなかったんだろ?」
「──えっ?──別にそういうわけじゃ」
そうなんだろ?
分かるさ葉瑠の考えそうな事だよ!
「俺も会っておきたい!時間作るから心配しないで」
「でも─私と祐輔の事なのに鏡也君に迷惑掛けちゃう」
そんな事言うなよ!俺だって当事者なんだから。
「ちゃんと二人で話して納得してもらお」
「大丈夫だから‼ねっ葉瑠……」
「うん。ありがとうごめんね」
葉瑠…謝んないの。分かった?──返事は?
「……はい」んっ葉瑠……おりこうさんだね。
「やだ~!私子供みたいじゃないの~もぅっ‼」
クスッ。フフッ。そう。葉瑠は笑ってて!
大丈夫。俺が絶対守るから─ねっ!