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秘密のキスは蜜の味【完結】
第11章 君は俺だけのモノ
*****
部屋を出て暫く無言で歩いていた!

聞いてもいいか?
「葉瑠……あの、二人でなに話してたの?」

「んっ?えっと、鏡也君に意地悪なこといっぱい言ったから謝っといてって」

そっか。あとは?

「内緒」………なんで。俺に言えないこと?


「嘘だよ。祐輔がね…葉瑠が幸せじゃないと忘れられなくなるから幸せになってって」


そっと葉瑠の手を握ると強く握り返してくる。
「さすが葉瑠の選んだ男だな」うん。

それだけ?…んっ?………そうだよ。

………眼が泳いでるけど、
葉瑠…他にもなにかある?

「………ギュッってした」 はっ?
「怒った?」

「あっいや……俺もあとでするから、いいけど、キスはしてないでしょ?」

「するわけないでしょ」
嫌だけど、俺がした事を考えたら言えね~じゃん!
でもキスだけは絶対にするなよ。


「葉瑠は祐輔君に守られてたんだな?これからさぁ俺近くにいないじゃん?すげぇ心配なんだけど」

私モテないから大丈夫だよ

それは祐輔君が居たからだろ?俺は遠距離だから…これから葉瑠をどう守ればいいんだろうか?

さっき祐輔君に言われて返事が出来なかった

やっと今日第一関門突破したたけだ!
これからだな──


鏡也君?…「ちょっと鏡也君ったら聞いてる?」

えっ?…なに?

「あの祐輔はああ言ってたけど…引越しの手伝いしてもいい?」

「引っ越しまであんまり日がなくて大変そうなの。私の荷物もあるし!」

フッ…「分かったよ。でももう葉瑠は俺のもんだから。ハグはもうなしだよ」

わかってる。ありがとー

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