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秘密のキスは蜜の味【完結】
第11章 君は俺だけのモノ

まだ時間は早い。
どうする葉瑠……映画でも見る?

うん。行きたい!

葉瑠の地元でデートが出来るなんて嘘みたいだな。

手を繋ぎたいけど、さっき彼氏と別れたばっかりで早すぎだよな!

───えっ?

すると葉瑠がそっと俺の手を握ってきた。
「だめ?」

ダメなわけない!葉瑠の手をギュッと握り返した。


葉瑠がどうしても見たいって!
日比野タケルが主演の恋愛映画らしい。

一番後ろの席に座ってチラリと葉瑠を見ると、相当見たかったんだな─胸の前で両手を握って前のめりになってる。

そんなに嬉しいの?葉瑠……「うん嬉しい」

「映画?それとも俺と一緒が嬉しいの?どっち?」

ウフフ……両方!


映画が始まってそんなに時間は経ってないけど…

駄目だ!昨日の寝不足がここへ来て

─葉瑠……ごめん。ちょっとだけ寝かして──!



んっ?………

〝あぁ~いや─だめぇ〟
〝ダメなの?もうこんなにトロトロだけど…〟

はっ。──俺の耳に喘ぎ声が聞こえてきた。

えっ?……葉瑠を見ると手で顔を覆ってる。

ガバッ!どした

葉瑠? えっ? ─────なんだビックリした。

今まさにタケルと女優の濃厚な濡れ場がスクリーンに……

葉瑠は俺と眼が合って恥ずかしそうに俯いた。
「これを俺に見せたかったの?」

耳元で囁くと更に耳まで赤くなる「違うから……」


「もう我慢出来ない?」

「あとで葉瑠にもしてあげるからもう少し我慢出来る?んっ?」

「………………バカ」 アハハ…

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