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第11章 君は俺だけのモノ

「次に逢えるのを楽しみにして仕事頑張ろ。───で金貯めていっぱい逢お」

ｺｸﾝ。ｺｸﾝ。

元気出さなきゃね。


「葉瑠が元気ないと帰れなくなる」

わかってるごめん！

「えへへ。元気だよ～鏡也君がどんな顔するか見たかっただけ」

「はっ？俺を騙してたの？」

「騙してないよ！ほんのちょっと見たかっただけ」

なんだよ！心配して損した。

ごめんね。
泣きそうだけど、すっごく頑張って笑ったんだよ！


「あっそれと一番大事なこと─」な～に？

「もう葉瑠は俺の彼女だからね！でもって俺は葉瑠の─なんだか分かってる？」

「彼氏」なんか恥ずかしいけど！

「そう。だからね遠慮しちゃダメだよ」
他の男に誘われても付いてっちゃダメ。

誰かに彼氏いるの？って聞かれたら〝います〟ってハッキリ言うんだぞ？分かった？

「ｸｽｯ、付いていかないよ」

でも心配なんだよって─うんわかってます‼

でも私だって心配だよ？
鏡也君格好いいから絶対モテるでしょ。

もう誰にも遠慮なんてしなくていいのに何だか不安になって離れるのが今まで以上に寂しくなる！


それは鏡也君もおんなじみたい。

「葉瑠…大好き」

「私も鏡也君が大好き」
鏡也君が私の唇を見ながら顔を寄せてくる！

私はそっと頬に手を添えて静かに唇を合わせた。


鏡也君のキスが好き。ちゅっ。って軽く唇に触れて私の反応を見るの。

そしてすぐにまた触れる。そう。啄むような感じ！

このキスが大好き。

「鏡也君……もっと」

ｸｽｯ。「…………いいよ」