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秘密のキスは蜜の味【完結】
第12章 ゼロから始めよう
──────
ドサッ。

はぁ~!グッタリする葉瑠を風呂に入れ漸くベッドに寝かした。


なんか今日はすげ~疲れたな!

こんなに飲ませた俺が悪いんだけど。

葉瑠がルームメイトをやたら気にするから飲ませて忘れさせようって─ヒロちゃんが言うから…

まったくエライ目にあったわ!

昨日も結構飲んだから、やっぱり早く止めるべきだったな。

可愛い顔して眠る葉瑠の隣に寝転んで顔を眺める。

全裸で俺には刺激が強いからシャツを着せようとしたんだけど─身体を動かすと、気持ち悪いって言うからもういいや。諦めた!

「ふっ。この酔っぱらい」


もうこれ以上俺を刺激すんなよ!

葉瑠に背中を向けて眠りについた。



─────
んっ?………どれくらい寝たかな…

夜中に葉瑠が後ろから手を廻し抱きついてきた‼

「……クシュン…クシュン」─あっ寒いか?

振り返ると布団がズレて肩が丸出し…すっかり身体が冷えていた。

ごめん気づかなくて。

布団を被せて葉瑠の冷えた身体を抱き寄せた。

「鏡也君…寒ぃ」

「あっ起きちゃった?ごめん寒かったな!」


「なんで背中向けてたの?」

「へっ?あ~葉瑠に欲情しちゃうから。葉瑠は裸だし寝てるとこ襲うわけにいなかいだろ?」

なんで裸なの?って

「もうたいへんだったんだぞ」
さっきの事をオーバーに教えてやる。


「………やだ!ごめんね。そんなことまでさせて」

俺に申し訳ないってすげ~謝ってくる!

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