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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……
─────
「もしもし鏡也君お疲れさま。疲れてない?」

「全然大丈夫だよ!仕事の方が何倍も疲れるよ!」

ふふっ……そんな……
ごめんね手伝いに行けなくて。

「いいんだよそんなの。それより葉瑠…いつこっちに来れる?やっぱり大晦日?」

「う~ん。30日に大掃除して、そのあと軽く打ち上げがあるんだけどいつも私、飲まされちゃうから帰りたいんだけど!」

「葉瑠…だめ行っちゃ。早く帰んなさい」

〝俺がいる時しか飲んじゃだめ〟

──?───あっそうだ忘れてた!


「行かないでそのままこっちにおいで」

「俺は仕事で遅いけどマンションで待っててよ。早く葉瑠に逢いたいから!なるべく早く帰るから」

もうそんなこと言われたら行くしかないじゃない

「うん。じゃそうしよっかな」

「いつまでこっちにいられる?俺今年は6日も休みがあんだよ!」

「そうなの?私は5日だよ」

「じゃずっと俺んとこに居ろよ」
鏡也君といる時間がいっぱいあって嬉しい!

でもお母さんに何て言おう……
お正月はお父さんも帰ってくるし

実はまだ祐輔と別れた事も言ってなくて!


もちろんもう付き合ってる人がいるなんて…言えないな…

別れてすぐ次の男の所に泊まりに行くのか……って怒るよねお父さん。

でも鏡也君とこに行きたい!
「あのね鏡也君……実は」


お母さん達に何て言ったらいいかな?

「そっか嘘つくのも気が引けるけど─英美ちゃんのところってのは?」
そっか!英美ちゃんならきっと許してくれる。

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