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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……
****
「葉瑠…マンションまでの道覚えてるか?鍵はちゃんと持ってる?」

大丈夫だよ!

「葉瑠…気を付けて来いよ─大丈夫かな~」

分かってるから。

もう鏡也君ったら私子供じゃないんだから……
そんなに心配しなくても─

でもちょっと嬉しい!
凄く大事にされてる気がするから。


───//
さっきまで会社の大掃除をしてて、打ち上げをパスして電車に飛び乗ったとこ。

同僚や上司からの冷たい視線を見ないように俯いたまま退社してきた!

「お疲れさまでした」

ふぅ~‼ 終わった。

なんだか嬉しくて窓に写る顔を何度も確認する。
ニヤケてるかな?顔。

だってお正月の間ずっと鏡也君といられるんだもん

結局、鏡也君のところに行くのに英美ちゃんを捲き込んじゃって申し訳ないんだけど──


英美ちゃんは妊娠中だから今年は長い時間の移動はしたくないって、実家には帰らないんだって!

「ほんとにいいの?」
「いいよ。一緒に温泉に行くとでも伝えたら」

英美ちゃんが……そんなの適当に言っとけばいいのに真面目なんだから葉瑠は!だって…ウフフ…

「ありがとー英美ちゃん」

「うふっ。葉瑠…嬉しそうだね。そんなに鏡也君に嵌まっちゃったんだ」

えっ?─そんなことないけど。

「葉瑠…1日くらい私に付き合ってよ!ベビー用品とか見に行きたいんだ」

ベビー用品? うんうん。私も見たい!

「やった嬉しい!」

「それより葉瑠…ひとりで鏡也君とこ行けるの?夜でしょ行くの?」

あっ?─そうだった!

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