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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……

電車に乗って暫くするとちょっと不安になってきた!

鏡也君のマンションには1回行ったけど夜じゃなかったしな?


「すみません。隣の席空いてます?」

えっ?─30代位のビシッとスーツを着こなすサラリーマンに声を掛けられた。

あっどうしよ!──でも大丈夫だよね?

「どうぞ」席の荷物を退かそうとすると親切に棚にのせてくれる!

「すみません」

鏡也君には、指定席に乗るように言われてるけどやっぱりお金が勿体なくて自由席にしちゃった。

だって少しでも節約してたくさん逢いに行きたいから

寝たふりして話さないようにしよ!


少し身体を窓側に向けて眼を瞑ると、ほんとに眠くなってきた──


ゴソゴソ──んっ?───ゴソゴソ───うそっ。


太ももを撫でられてる。

私が動くと手を止めて、静かになるとまた動き出す


少しずつ指でスカートをたくしあげ私の耳元から荒い息づかい──はぁはぁ。

やだ!怖いどうしよ。

身体を捻って背を向けたけど手が追い掛けてくる。

やだやだ鏡也君!

スカートは太ももまで上げられ男の手が内側に滑り込んで来た。

指を曲げてショーツの上から上下になぞってくる……次の瞬間、横から指を入れようとして脚の付け根を深く抉ってきた!

あっだめ『止めて』

気がついたら大声で叫んでた!


男は私の声にビックリして慌てて隣の車両へと移って行った。

やだ、身体がガクガク震えてくる。

近くの乗客は一斉に振り向いたけど、ずっと隣に座ってたからカップルの喧嘩位にしか思ってないみたい。

誰も声は掛けてくれなかった!

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