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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……
─────
「葉瑠─ゆっくりしよ」
二人で過ごす時間はたっぷりある。

「ちょっと飲もうか」
ソファの前に並んで座りグラスを傾ける─

風呂上がりの葉瑠は頬がピンクで色っぽい。

モコモコして暖かそうなパジャマの下はスカートになってて、そこから細くて長い足を投げ出してる。

悔しいが痴漢の気持ちがよくわかる………凄く触りたくなる。

だからって俺以外の男が葉瑠に触るなんて考えられね~よ。

あっもしかしたらソイツは葉瑠の事を前から知ってたのかも、葉瑠は仕事で度々こっちに来てたから……

また顔を会わせなきゃいいけど……

寝てるところを襲うなんて…しかもパンツの中に指って………くそっ!腹立つわぁ~!

ふと思い出してまたイライラする!


「…ぅ…や君……鏡也君…」
「なんだよ!」

「…………」 はっ?ごめん。考え事してた。

「触られたから怒ってるの?」違うよ!

「葉瑠に怒ってるんじゃない。痴漢に…!葉瑠に触れていいのは俺だけなのに……」

「うふっ」─なんで笑うんだよ。

「ごめん。鏡也君、可愛いんだもん」

「可愛いは嬉しくないな!カッコいいだろ?」

「もちろんカッコいいよ」

腰に手を廻し引き寄せれば唇までは僅か数センチ。

見つめあって少しだけ顔を傾けたら葉瑠は静かに眼を閉じた。

チュッ。チュッ。

「鏡也君、私もう大丈夫だから忘れよ?今日から二人でいられるのに……」

そうだなごめん。

葉瑠の方が俺よりずっと大人だな!

せっかく葉瑠とここで正月を迎えられるんだから楽しまなきゃな!

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