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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……

シュン。ごめんね!
タオルにくるまれ抱えられた。

「風呂は、俺と一緒じゃないとダメだな葉瑠は…」
まったくひとりで風呂にも入れないのか?


それは、たまたまなんで─次は大丈夫かと……

「待ってな、今拭いてあげるから」はい。

バスタオルを頭に被せられた……
心配そうに覗き込んで「大丈夫か?」って声を掛けてくれる。

「もう大丈夫」
「よかった」
ジーと見られてると思ったら!─クスッ─チュッ。

頬っぺにチューされた。

ガシガシ…ガシガシ─

「あっ鏡也君……これ好き。気持ちいいの」

「んっ?キス?」ち、違うよ頭、ガシガシって……


「子供の頃、お父さんがこうやって拭いてくれた」

「そっか。じゃ明日もやったげるよ!」うん。


「葉瑠…珈琲飲むか?」

んっじゃ頂きます!よし待ってな。

あっおいし~‼
「そうだろ?珈琲だけは豆から挽いてるからな」

「あっそうだ。さっきヒロちゃんから電話があって、葉瑠が向こうに帰る前にみんなで集まろうって言うんだけど、行くだろ?」

「うん…もちろん。わぁ楽しみ~」

あっそうだ。

「ねぇ鏡也君、じゃその時ルームシェアのお友達も呼ぼうよ」

「えっ?あっあぁ~そう…だな…聞いてみるよ」

うん。よかった。

「あっそれと…遠藤さんも呼ぼ?」

鏡也君の会社の人だけど部屋探しから色々手伝わせたみたいだし大変だったよね、きっと!

「あぁそうだな。あいつ正月暇らしいから声掛けるか?じゃ葉瑠に紹介するよ」

やったぁ!!

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