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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……
「んっ~スースー」─暫くウットリ見ていたら、私のお腹の方に体勢を変えて、腰に手を廻してきた。
うふっ。
私の腰を抱えるようにしてスヤスヤ寝てる姿が子供みたいで可愛いの。
鏡也君の息がお腹に掛かってほんのり暖かい!
ちょっと鏡也君?
そんなにグイグイ顔をお腹に押し付けて来たらくすぐったいんだけど……
お腹が鏡也君の息でどんどん熱くなるし……
あっちょっと…鏡也君?
少し離れてくれませんかね
グゥー………?
クックックックッ
「葉瑠…お腹すいたの?」
鏡也君が私を見上げて笑ってる。
…やだもうっ
もしかしてずっと起きてたの?
いや……
寝てたのにあんなデカイ音がすれば起きるさ。
「珈琲しか飲まないからだぞ……」
だって夜いっぱい食べたいんだもん!
「夜は夜でいっぱい食べればいいだろ?太んないよ葉瑠は…そのあと朝まで運動するから……大丈夫」
ちょっと!鏡也君の言う運動って……
「わかってるくせに……」ニヤニヤ。
「あっそうだ葉瑠と繋がったまま年越ししよう」
何言ってんの…昨日も散々……
ハハハハッ。
♪~♪♪~♪♪あっ鏡也君の携帯。
またヒロちゃんだって!
「あっヒロちゃん!なに?いやまだだけど…」
「葉瑠…ヒロちゃんが店に来いって言うんだけどどうする?」
お店の常連さんから蟹をたくさん貰ったんだって─食べきれないから私達においでって…
「蟹?食べたい!行く」
大きな声で即答しちゃった。
「クスックスッ…やっぱり?」
「ヒロちゃん?……だってよ。今の葉瑠の声聞こえただろ?……」