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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……
「そのうちって…ヒロちゃん…なんか可哀想」
葉瑠が小さな声で呟いた。
洋子さんずっとあんな感じたがら、ヒロちゃんも最近は何も言わなくなったんだ。
「そんなことは今はいいのよ!さぁじゃそろそろ行くわよ」
えっどこへ?
「マンション」 へっどこの?
「ヒロユキのに決まってんでしょ」
「「はぁ~?」」 なんで?
「今日は大晦日なのよ。葉瑠ちゃんも来たのに店でなんてあり得ないでしょ」
ちょっと洋子さんそれはダメだよ!
ルームシェアの相手がヒロちゃんってバレちまう。
「洋子「洋子さんここでいいよ!」
「だめよ!さぁ葉瑠ちゃん行くわよ」
もう葉瑠の肩を引き寄せて出口に歩き出してる。
「あっヒロユキと鏡也君は蟹持って来てね」
あっちょっと洋子さん。
マズイよヒロちゃん!どうすんだよ……
「鏡也諦めろ!もう行っちまった」
あ~なんだよ!ヒロちゃんが電話なんてしてこなきゃこんなことには……
「さぁ行くぞ、仕方ね~だろ。何とかなるよ」
いつかはバレるんだ、早く言っといた方がいいんじゃね~の?……って。
そりゃそうだけど。
俺だって心の準備ってもんがあるだろ~
こんな急に──
****
ヒロちゃんのマンションなんて初めて。
いいのかなお邪魔しちゃって……
あれっ?ここって‼
鏡也君の前のマンション!
ヒロちゃんとおんなじとこだったの?
なんだ~鏡也君ったら何も言ってくれないんだもん
チン……。
あれっ同じ階?そんなに近くに住んでたの?
やだ早く言ってよ!