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秘密のキスは蜜の味【完結】
第13章 ふたりの休日……
「ヒロちゃんと鏡也君って同じマンションだったんですね」
「えっ葉瑠ちゃん知らないの?ヒロユキと鏡也君がルームシェアしてたの」
えっ?……え~?
うそっ。ヒロちゃん……だったの?
もう鏡也君もヒロちゃんも何で黙ってたの?
人を騙して!
───────
「鏡也早く入れよ」
「ヒロちゃんが先に入れよ」
ヒロちゃんの家だろ。
お互い譲り合ってなかなかドアを開けることが出来ない。
ガチャ………ビクッ、急に開くからビクッたわ。
「そこでなにやってんの二人とも」
あっいや何も──洋子さん葉瑠は?
「ウフッ。大丈夫よ早く入んなさいよ」
「葉瑠ぅ」
恐る恐る中を覗くと……
「鏡也君も、ヒロちゃんも何で黙ってたの」
あっなんか言うタイミングが……ごめん。
「葉瑠ちゃん許してあげて……悪気はないのよ」
すぐに洋子さんが葉瑠に声を掛けてくれた!
そうそう。ごめんね葉瑠。
「ごめんな葉瑠ちゃん。お詫びに今日は葉瑠ちゃんのために蟹料理作るからね」
「あっ…んっ、はい」
洋子さんや、ヒロちゃんが、フォローしてくれて葉瑠も漸く機嫌がなおってきた!
「葉瑠ごめんな。許してくれる?」
「……怒ってる訳じゃないよ、ただちょっと気まずいだけ」
「隠す事ないじゃない。全然教えてくれないから…もしかして疚しいことがあるのかなって思っちゃう」
そっか。ごめんごめん!
よく考えたら!葉瑠は知らないんだ……
葉瑠の喘ぎ声をヒロちゃんに聞かれてたのは…
気を失ってたからな。
ま~とりあえず良かったよ。