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秘密のキスは蜜の味【完結】
第14章 ふたりの休日②…jealousy
「あんな事で怒って、みっともなかったね」
そんなことないよ。嬉しかったんだ!
俺が葉瑠以外に興味を持つことなんてないからね……絶対。
「元はと言えばちゃんと葉瑠に遠藤の事言わなかった俺が悪い…ごめんな!」
深く考えないで遠藤を誘ったけど大丈夫だったんだろうか──
遠藤を誘おうと葉瑠が言ったのは男だと思ってたからで、この状況はマズイよな?
「やっぱり断ろうか?」
理由は適当に言えばいいんだし─
「ううん。遠藤さんは悪くないよ」
そうだけど!
「葉瑠もう怒ってない?許してくれる?」
「うん。私こそごめんね!」
良かった。あっそうだ!
葉瑠…お腹空かない?──来て。
寝室から葉瑠を連れ出した。
───///
「あっ─。これどうしたの?」
テーブルを見てビックリしてる。
「今日は二人で作ろうって約束しただろ?でも葉瑠を泣かせちゃったからお詫び。味は自信ないけど」
葉瑠が部屋に閉じ籠ってる間に作れる料理を作ったんだ!
イタリアンだったり和風だったりバラバラなもんばっかだけど……
「一人で大変だったでしょ?」
「葉瑠…全然出て来ないからもう少し作ろうかと思ったけどな」
パスタだろ。スープにサラダ。タンドリーチキンもあるぞ。あと葉瑠これはどう?
「厚焼き玉子だ。鏡也君こんなのまで作れるの?」
これは居酒屋の大将に仕込まれたんだ!
学生の頃はいろんなとこでバイトしたからな…
最近は忙しくてヒロちゃんの店ばっかだったけど、以外と覚えてるもんだな!
「すごい。鏡也君ありがと~ごめんねひとりで作らせちゃって」