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秘密のキスは蜜の味【完結】
第14章 ふたりの休日②…jealousy
鏡也君は私をチラチラ見て気にはしてるけど…
もうやだ。──
ここでひとりで帰る訳にもいかないし、私はグラスを持ってヒロちゃんがいるカウンター席に移動した!
そこだったら背中を向けて見なくて済むから………
カウンターではヒロちゃんがひとりで料理を作っていた。
「ヒロちゃん」
「んっ?寂しくなっちゃったか?葉瑠ちゃん」
えっ?……鏡也に悪気はないんだよって……
うん。わかってる。私のただのヤキモチだから。
「ここにいてもいい?」
「いいよ!よし…じゃ俺と飲もう。待ってろ、いま旨いカクテル作ってやる」
うん。ありがとーヒロちゃん。
「あっこれ美味しい~」だろ~?
「ヒロちゃんお代わり」
「葉瑠ちゃん大丈夫か?これ飲みやすいからあんまり飲むと酔うぞ」
「だって飲みたいんだもん♪ダメなの?」
カウンターに両肘をついてヒロちゃんにお願いする…
「……うっ……あぁ、待ってな」
ヒロちゃんが何だか真っ赤になって慌て出した‼
んっ?ヒロちゃんどうしたの?
「葉瑠ちゃん。鏡也はやめて俺にするか?」
やだヒロちゃん……洋子さんが怒っちゃうよ。
ハハハッ やっぱ駄目かぁ…なんて冗談言ってる!
なんだかフワフワして楽しくなってきた♪
相変わらず遠藤さんの笑い声が聞こえてくるけど気にしない。
〝鏡也さんったらやだ……バシッ〟
〝痛ってぇ。お前な~もう飲むなよ〟
キャハハハ アハハハ
フンだ……楽しく話してればいいよ!