この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第14章 ふたりの休日②…jealousy
「……わかんなぃ」
「はぁまったく私あの娘とは仲良くできないな!」
「自分の彼氏みたいにベッタリでさぁ」
私は英美ちゃんの愚痴を黙って聞いていた。
………そうなんだ。
ヒロちゃんとこにいたから見てなかったよ!
「鏡也君がハッキリ言わないから調子に乗って」
…………………!!
私の事知ってるのに…
もしかして…鏡也君が好きなのかな?
「知らない人が見たらあの娘が彼女に見えるよ」
「たぶん、あの娘鏡也君の事が好きなのよ」
─やだ英美ちゃん
「あっでも鏡也君は大丈夫だよ。葉瑠しか見てないもん──葉瑠…ごめん…」
「…………!!」
結構な時間がたつけど…遅いな!
まだ帰って来ない。
みんなそろそろ帰りたいよね。
英美ちゃんも眠そうだし。
私が帰らないとみんな帰れないね!
「あっ私もう帰るね!鏡也君ちの鍵持ってるし」
「葉瑠ちゃん待ってろって言われただろ。…もう帰ってくるよ」
でも……カランカラン…
あっ鏡也君?………
帰ってきたって思って振り返ったけど……違った!
「洋子さんお帰りなさい」
「ただいま。遅くなっちゃって。」
「……葉瑠ちゃん?どうしたの?」
「あっ実はね………」英美ちゃんが詳しく説明してくれてるんだけど……
私の耳には英美ちゃんの声が全く入ってこなかった…
「葉瑠ちゃん?私と飲みながら待ってよ」
「真司君…英美ちゃんを連れて帰ってあげて!もう休まないと」
ありがとう洋子さん!
じゃ今日はお開きってことで・・・・
「英美ちゃんごめんね遅くまで」