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秘密のキスは蜜の味【完結】
第15章 突然の訪問者
ギュッ。「てっきり痴漢だと思ったよ。でもよかった何もなくて」
鏡也君が痴漢だと勘違いするくらい怪しかったのかな?課長は……!
うふ。今度話してあげよ課長に─
「葉瑠…ごめんな家にまで来ちゃって、お父さんとお母さんにいきなり挨拶しちゃったけどマズかったか?」
ううん。そんなことないんだけど、私…祐輔と別れたってまだ言ってなかったから……
「えっ何で?」
なんかタイミングが無くてごめんね!あっでもね!
カズが言うには…あっカズってのは弟なんだけど
「大阪で祐輔とお父さん偶然会ったらしくてね?祐輔から別れたこと聞いてたみたいなの」
「そうか…じゃ俺は印象悪いよな!あ~失敗した」
でもそれは私が悪いんだし
鏡也君と付き合いたくて祐輔と別れたんだから…
ただ葉瑠が心配で、深く考えないで来ちゃったからって!鏡也君いいの凄く嬉しかった。
「どうせなら葉瑠を送って来て、ちゃんと挨拶すれば良かったよ」
アハハ……大丈夫。お父さんもお母さんもきっと分かってくれるよ。そんな心配しないで、ねっ?
「はぁ…」
ギュッ。
鏡也君そんなに落ち込まないで・・・
抱きついてみたり下から上目使いに顔を覗き込んだり……「きょうやく~ん」
そしたらやっと笑ってくれた!クスッ。
「葉瑠…ありがとう」ギュッ。うん。
「そんな可愛い顔して見たら襲うぞ」クスックスッ。
ここお家だよ!
「はいはい。わかってますよ」クスッ
思いがけない鏡也君の行動にビックリしたけど嬉しくて…ずっとくっ付いていた。
「葉瑠…そんなくっ付いたらダメ」
なんで?─