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秘密のキスは蜜の味【完結】
第15章 突然の訪問者

「お父さんったらね。行く前は〝3ヶ月に1回位しか帰ってこれないぞ〟って言ってたのに、寂しくて今じゃ毎月必ず帰って来るのよ」

えっお父さんが……
そうかそうだよなお父さんだって寂しいよな!


「それはだな、寂しくてじゃなくて葉瑠や母さんが心配「はいはいそうだったわね」クスックスッ


「そうか遠距離かぁ。祐輔君にフラれて彼氏が出来ても遠距離じゃな~」

お父さんはやっぱり遠距離を気にしてるんだな………って……えっ?

「ちょっとお父さん。祐輔にフラれたって……」

「あぁ─葉瑠フラれたんだろ?」


「えっ?─祐輔がそう言ったの?」
そうだよ!

「大阪に転勤になったから今は仕事を優先に考えたいって…違うのか?」


祐輔君はそんな風に葉瑠を庇って──
「祐輔がそんなことを……」

「お父さん実はね「葉瑠…」ブンブン。
小さく首を振ってアイコンタクト

それは祐輔君の気持ちだよ!
葉瑠を庇って自分が悪者になってくれたんだよ。

いいんじゃないか?祐輔君の気持ちに甘えても…

「──」コクン。

「葉瑠…違うの?」お母さんも心配してる!


「ううん。私ね遠距離だけど鏡也君と頑張りたい」

葉瑠……葉瑠の言葉にちゃんと応えなきゃ

「俺も頑張りたいです。なるべく時間作って逢いに来るんで─付き合いを認めて下さい」

葉瑠と二人で頭を下げた!


「お父さん達は反対はしないよ。二人がそれでいいなら頑張りなさい」

お父さんの言葉がすげ~嬉しかった!

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