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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…

どうしよう。鏡也君寝てるかもしれないけど

ピン~ポン。

「…………気が付かないかな?」

ガチャ─あっ良かった!居たんだ。

「えっ?─なんで?」



「あっ葉瑠さん」

「……………? なんでここに遠藤さんが……」
なにどういう事?
なんで鏡也君のマンションに遠藤さんがいるの?


「あっ葉瑠さんどうぞ入って下さい」
「…………」

何が起こってるのか分かんなくて呆然と立ち竦んでいたらまた声を掛けられた!

「葉瑠さん…どうぞ」
ハッ!リビングに入るとキッチンからいい匂い。
遠藤さんが作ったんだ!

「どうぞ座って下さい。今お茶淹れますね」

「遠藤さん待って。鏡也君は?」

「今寝てます」
寝てる?今部屋にいるの?

寝室に行こうとすると「あっ葉瑠さんダメです。鏡也さん凄い熱があってずっと魘されてたんです。今漸く寝たとこなんで寝かせてあげてください」

彼女の言葉に胸がギューっと掴まれたみたいに苦しくなった!
なんで遠藤さんにそんなこと言われなきゃいけないの?

「葉瑠さん仕事忙しいんでしょ?─鏡也さんの事は任せて下さい。部下の私が面倒みるんで……」

「…………?なにそれ」
「葉瑠さん遠いのに、わざわざ来なくても大丈夫ですよ!何かあったら連絡しますから。」

「あっそうだ!葉瑠さんアドレス交換しときましょうよ…」

一方的に喋って携帯を取り出してる!

なにこの人。……なんなの?


カチャ。
「あっ鏡也くん「鏡也さん大丈夫ですか?」

──ドアが開いて鏡也君が出てきた!

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