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秘密のキスは蜜の味【完結】
第5章 どうしようもなく君が好き
「葉瑠ちゃん行こっ。」
「まずは一番大きな商業施設に連れてってくれる?─どっち?」
─ああっ…こっちです。
鏡也君が何事もなかったかのように歩き出すから慌てて付いていく!
私が案内されてるみたいじゃない?───
それから何ヵ所か案内して回ったんだけど…
〝やっぱりカッコいいな!〟
仕事をする鏡也君の眼は真剣でとてもカッコよくてついつい見とれちゃう。
この前みたいな変な展開もなく色々考えてた自分が恥ずかしいよ!
ほんとに仕事の為に来てるのに──
疑ったりしてごめんなさいね‼
コホッ…
私、どうしちゃったの?
さっきからドキドキが収まらなくて息が上がる一方、鏡也君のカッコ良さにおかしくなっちゃったのかな?
フゥーハァ
「葉瑠ちゃん!時間まだ大丈夫?」
「えっあぁ大丈夫ですよ、次はどこ行きます?」
コホッ。コホッ。ハァ
「もういいよ!ありがとー。」
えっ?─もう終わり?
一瞬だけど…もう終わっちゃうんだって思って寂しくなった!
「あっ…いえいえお役に立ちましたか!?」
「ああ……かなりの収穫だったよ。」
そっか!
「良かった。じゃぁ私はこれで帰りっ……?」
ドキッ!えっ?
もういいなら帰ろうって思ってたのに……
突然、鏡也君に手を掴まれた。
な、に?
「時間……大丈夫なんでしょ? 飯食いに行こっ? 今日の御礼にご馳走するから!!」