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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…

遠藤…まだいたのかよ!もういいから帰ってくれって言おうとしたんだよ「えっ?葉瑠…?」

頭がボーっとしてて、目の前の状況がしばらく理解できなくて……

葉瑠の涙を見て何となく分かったけど、その時点ではもう泣きながら葉瑠は飛び出してるし……

身体が重くてすぐに反応できなかった!


取り合えず遠藤を部屋から追い出して、葉瑠に電話を掛けるけど繋がらね~し。

あ~どうすりゃいいんだよ!


………………
「遠藤…昨日葉瑠と何話した?」
「えっ?何って別に……」

なんだか歯切れが悪いんだよ。
「お前葉瑠に何か言っただろ?何て言ったんだよ」

「あの……その…」

なんだよ早く言え!

「………葉瑠さん仕事で忙しくて来れないって聞いたから─わざわざ来なくても─鏡也さんの面倒は私がみます……って」

はっ?なんだよそれ

なに言ってくれてんだよ!

そんなこと言われたら葉瑠は……

「誰がお前に面倒みてくれって言ったんだよ」
「………スミマセン」

くそっ……ふざけんな!──だから葉瑠は…

忙しいのに俺を心配して来てくれたんだろ?
なのに…ごめんな。

とにかく葉瑠に事情を説明しなきゃ!

ヒロちゃんの言葉を思い出すと苦しくなる
【葉瑠ちゃん不安なんだよ。考える時間をやれ】


ヒロちゃんは暫く連絡するなって言うけど…そんなこと出来ないよ。
ちゃんと説明しなきゃ葉瑠が俺から離れちまう!


葉瑠?頼む!着信拒否だけはしないで……


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