この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
遠藤…まだいたのかよ!もういいから帰ってくれって言おうとしたんだよ「えっ?葉瑠…?」
頭がボーっとしてて、目の前の状況がしばらく理解できなくて……
葉瑠の涙を見て何となく分かったけど、その時点ではもう泣きながら葉瑠は飛び出してるし……
身体が重くてすぐに反応できなかった!
取り合えず遠藤を部屋から追い出して、葉瑠に電話を掛けるけど繋がらね~し。
あ~どうすりゃいいんだよ!
………………
「遠藤…昨日葉瑠と何話した?」
「えっ?何って別に……」
なんだか歯切れが悪いんだよ。
「お前葉瑠に何か言っただろ?何て言ったんだよ」
「あの……その…」
なんだよ早く言え!
「………葉瑠さん仕事で忙しくて来れないって聞いたから─わざわざ来なくても─鏡也さんの面倒は私がみます……って」
はっ?なんだよそれ
なに言ってくれてんだよ!
そんなこと言われたら葉瑠は……
「誰がお前に面倒みてくれって言ったんだよ」
「………スミマセン」
くそっ……ふざけんな!──だから葉瑠は…
忙しいのに俺を心配して来てくれたんだろ?
なのに…ごめんな。
とにかく葉瑠に事情を説明しなきゃ!
ヒロちゃんの言葉を思い出すと苦しくなる
【葉瑠ちゃん不安なんだよ。考える時間をやれ】
ヒロちゃんは暫く連絡するなって言うけど…そんなこと出来ないよ。
ちゃんと説明しなきゃ葉瑠が俺から離れちまう!
葉瑠?頼む!着信拒否だけはしないで……