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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
何度電話を掛けても出てくれない!
葉瑠は…俺と別れようとしてんのか?
違うよな?葉瑠…?
早く誤解を解きたいのに連絡も取れずに日にちだけが過ぎていった!
唯一の救いは…拒否だけはされてないこと。
きっと葉瑠は…メールは見るはず…
そう思って毎日メールだけは送った!
いつまでこの状態が続くんだよ。
*****☆
…仕事にも身が入らなくて失敗ばかり…
プライベートを職場に持ち込むなって課長に叱られちゃった!
だめだなしっかりしなきゃ。
仕事中でも鏡也君のことばかりが頭に浮かんでくる…
鏡也君が私を裏切るわけない。何かの間違いに決まってるって思ったり……
でも…やっぱり疲れてたり調子が悪いときは誰かに頼りたいよね!
そんな時に世話を焼いてくれる人が近くにいたら……
頼っちゃうでしょ?
「これからの事ひとりで考えたいから…」
洋子さん達にはそう言ったけど、いくら考えたって全然まとまらないよ。
結論なんか出せなくてもう何日たったんだろう?
はぁ~毎日ため息しか出てこない。
私はどうしたいの?
────
もう何本電車を見送ったんだろう?
駅でベンチに腰掛けたら動けなくなっちゃった。
ボーっと足元を見ていたら、んっ?男物の靴。目の前に誰か立ってる。
なんとなく視線を感じて顔を上げたの。
そしたら───え?「元気だったか?葉瑠」
「なんで?どうしたの?」
「………祐輔」