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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…

「こっちで会議があって来てたんだ。今から帰るとこだったんだよ……どうしたボーっとして」

急に祐輔が現れるからビックリした。
「あっ。なっ何でもないよ。ちょっと疲れたから座って電車待ってただけ」


電車を何本も乗り過ごすほど疲れてたの?って

えっ?もしかして祐輔ずっと見てたの?

「ほんとは声掛けずに行こうと思ってたんだけど、葉瑠が全然動かないから……気になって」

「やだ。もう祐輔ったらもっと早く声掛けてよ」
なぜだか焦って心臓がバクバクする。

「もう帰るんだろ?ちょっとお茶しよう」
えっ?─あっでも…

「いいじゃん少しだけ、なっ?」………うん。


───
駅ビルにある喫茶店。

「なんか懐かしいね」
「前はよく来たよな?」
そうそう。よくここで待ち合わせしたもんね。

「また葉瑠とここに来れるなんて嘘みたいだな」

「…………祐輔」
あっイヤミじゃないから……ごめん気にしたか?

ううん。ブンブン

「あっ祐輔大阪でお父さんに会ったんだってね」
「あ~そうなんだよ!」

「別れたって・・・言ったんでしょ」

「………葉瑠の事頼むぞ…って言われちゃって……別れた事言わなかったの?」

「なんかタイミングがわかんなくて、先に言っとけば良かったのにごめんね」

祐輔、なんでほんとの事言わなかったの?
言えばよかったのに

「んっ~なんでかな?─もういいだろそんなの」

ごめんね気を使わせて。ありがとう嬉しかった!

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