この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
「こっちで会議があって来てたんだ。今から帰るとこだったんだよ……どうしたボーっとして」
急に祐輔が現れるからビックリした。
「あっ。なっ何でもないよ。ちょっと疲れたから座って電車待ってただけ」
電車を何本も乗り過ごすほど疲れてたの?って
えっ?もしかして祐輔ずっと見てたの?
「ほんとは声掛けずに行こうと思ってたんだけど、葉瑠が全然動かないから……気になって」
「やだ。もう祐輔ったらもっと早く声掛けてよ」
なぜだか焦って心臓がバクバクする。
「もう帰るんだろ?ちょっとお茶しよう」
えっ?─あっでも…
「いいじゃん少しだけ、なっ?」………うん。
───
駅ビルにある喫茶店。
「なんか懐かしいね」
「前はよく来たよな?」
そうそう。よくここで待ち合わせしたもんね。
「また葉瑠とここに来れるなんて嘘みたいだな」
「…………祐輔」
あっイヤミじゃないから……ごめん気にしたか?
ううん。ブンブン
「あっ祐輔大阪でお父さんに会ったんだってね」
「あ~そうなんだよ!」
「別れたって・・・言ったんでしょ」
「………葉瑠の事頼むぞ…って言われちゃって……別れた事言わなかったの?」
「なんかタイミングがわかんなくて、先に言っとけば良かったのにごめんね」
祐輔、なんでほんとの事言わなかったの?
言えばよかったのに
「んっ~なんでかな?─もういいだろそんなの」
ごめんね気を使わせて。ありがとう嬉しかった!