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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
「鏡也さんとは仲良くやってるか?寂しくて毎日泣いてんじゃないだろうな?」
えっ?─泣いてないよ。泣くわけないでしょ。
「ほ~葉瑠も大人になったんだな。ちょっと心配してたんだよ葉瑠泣き虫だから」
「心配はしなくて大丈夫です失礼な……」
アハハハそうかそうかじゃ良かったよ。
「葉瑠?──仲良くやってるならいいけど、何かあったら誰かに相談しろ。葉瑠は全部1人で抱え込むから」
「……えっ……うん。あっありがとう!」
祐輔はやっぱり優しいね。
私になんて優しくしなくていいのに……
私ね!今……優しい言葉を掛けられたら泣きそうになっちゃうからやめて。
祐輔だけには心配掛けちゃいけない!
祐輔にはそんなことでしか返せないから。
───//////
葉瑠…なんかあったんだろ?
俺の前で必死に堪えてるのが分からないと思うか?
ずっと葉瑠を見てたんだそ。
辛いことがあっても…もう俺には相談も出来ないんだな?
無理して笑う葉瑠を見てると抱き締めたくなる。
〝戻ってこい"って言いたくなる!
葉瑠に手を延ばしたくなるから……
俺の前でそんな顔するな。
だめだな俺……
「祐輔?もう帰らなきゃ」
「あっあ~そうだな」
「葉瑠…あの、──頼むから!元気出せ」
「えっ?─祐輔…」
鏡也さん頼むよ!葉瑠を泣かさないでくれよ。
葉瑠が幸せじゃないと……俺いつまでも前に進めないから───!
「葉瑠…元気だせ。じゃ~な」
「うん。ありがとう祐輔─じゃ~ね」