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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…

自分の気持ちが決まるまで読まないって決めたの。

冷静に考えたらきっと訳があったと思うけど……

離れてるとだんだん、自信がなくなっちゃう。

私…鏡也君が病気になっても何もしてあげられない!それが辛いの。

わかってたはずなのに近くに居られないことがこんなに辛いなんて。
いつか鏡也君が他の人のところに行っちゃうかもって思ったら、苦しくなる!


今を乗り越えても、私また遠藤さんにヤキモチ妬いちゃうと思うんだ!
だって鏡也君と毎日一緒にいるんだよ?

そんなこと考えながら、このまま続けられるの?

不安で胸が押し潰されそう。

だったら今のうちに元の生活に戻った方が………

今ならまだ間に合うような気がするんだ!


「葉瑠…………そんな不安ならやめなさい」
へっ?お母さん。

「うん葉瑠には無理よ。そう思ってたのよ実は…寂しがりやの葉瑠が遠距離なんて続くわけないわ」

〝やめなやめな。早く鏡也君に言いなさい〟
ちょっとお母さん。

「いつまでもキープはダメよ鏡也君が可愛そう」

キープ・・・そんなつもりじゃないよ。

お母さんそんな言い方ヒドくない?
「やめて、真剣に悩んでんのに!」

「へ~悩んでるってことは何とかしたいの?」

あたりまえでしょ?

「それ鏡也君に言ったの?」
言ってない!

「葉瑠?……鏡也君の事好きなんでしょ?」

好き!!だから苦しいんだよ。

「好きなのに、なんで離れようとするの?離れないためにはどうしたらいいかで悩みなさいよ」

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