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第16章 切なくて…恋しくて…

お母さん────!

「…………じゃどうすればいいの？」

「そんなの自分で考えなさい」
ムッ・・・・！

「いっぱい悩んだら？後悔しないように」

離れないために……ってどうすればいいの？

無理じゃん！そんなの。
仕事辞めるわけにいかないし

やっぱり我慢するしかないって事？


「葉瑠？─彩ちゃんの結婚式終わったら、ちょっとのんびりしてきなさい。いい気分転換になるわ」


「でも鏡也君がいつまで待ってくれるかしらね……待たせ過ぎて冷めなきゃいいけど」

やだなによ。
鏡也君ならきっと待っててくれる…よね？

「鏡也君…毎日連絡くれるんでしょ？葉瑠いつも携帯を眺めてるじゃない……いいの？そのうち連絡が来なくなっても」

お母さんったら…人の事だと思って言いたい放題

でも、そうだよねお母さんの言う通り。

毎日連絡くれるのにまったく返事もしなくてほんとに愛想つかされちゃう………

そんなのやっぱりヤダ

「ほらっ。もう葉瑠の中で答えは決まってるのよ」

「いいじゃない失敗しても若いんだから」
お母さん…でも


ひとりで悩んだって解決しないでしょ？
なんで鏡也君と二人で考えないの……って


「想ってること全部言ってみたら？それと鏡也君の話しもちゃんと聞くこと─」

うん。そうだね！

祐輔も心配してくれてた！
いつまでもこんなんじゃダメだよね！

「……むこう行ったらもう一度よく考えてみる。帰ってきたら鏡也君に連絡してみるから」


「そうね！そうしなさい」