この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
私……鏡也君に何もしてあげられないんだもん!
鏡也君が具合が悪くても、看病も出来ない……
だめだ。。。また涙が零れてきちゃった…
「何も出来ない……ってそんなことないだろ?俺を心配してわざわざ来てくれたじゃん?たくさん買い物して俺のために飯作ろうとしてくれたんだろ?」
「ドア開けたら葉瑠がいて凄く嬉しかったよ!─」
でも──もうなにもやることはなかったの!
傍に行くこともできなくて……
「………グスッ…」
「遠藤…葉瑠に酷いこと言ったんだろ?」
ウエッ、ウエッ、グスッ
「遠藤さんが彼女みたいだった。」
──ヒックッ…
「鏡也君、心配で寝室に行こと…したら、ダメ…って!寝かせて、あげてって」
そう言われちゃった。
「……アイツ、そんなことまで…」
それ聞いたらもう私は必要ないのかって思って悲しくなったの。
私。彼女失格だなって。
「葉瑠そんなこと言うなよ。遠藤には勝手なことするなってちゃんと言ってあるから」
「もうこんな事絶対ないから」
「…………!」
「……じゃ、今日は?なんで二人で北海道に…なにしてたの?」
「今日のは出張だよ。初詣に行ったとき言ったこと覚えてない?」
【毎年北海道に指導を兼ねて出張があるんだけど、今年は遠藤も連れてくように言われてんだよ】
それ?─そう。
「カラカって嘘…言ったのかと思ってた!」
ごめん。それは本当だったんだ。