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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…

私……鏡也君に何もしてあげられないんだもん!
鏡也君が具合が悪くても、看病も出来ない……


だめだ。。。また涙が零れてきちゃった…


「何も出来ない……ってそんなことないだろ?俺を心配してわざわざ来てくれたじゃん?たくさん買い物して俺のために飯作ろうとしてくれたんだろ?」

「ドア開けたら葉瑠がいて凄く嬉しかったよ!─」


でも──もうなにもやることはなかったの!

傍に行くこともできなくて……
「………グスッ…」


「遠藤…葉瑠に酷いこと言ったんだろ?」

ウエッ、ウエッ、グスッ


「遠藤さんが彼女みたいだった。」
──ヒックッ…


「鏡也君、心配で寝室に行こと…したら、ダメ…って!寝かせて、あげてって」
そう言われちゃった。

「……アイツ、そんなことまで…」

それ聞いたらもう私は必要ないのかって思って悲しくなったの。

私。彼女失格だなって。

「葉瑠そんなこと言うなよ。遠藤には勝手なことするなってちゃんと言ってあるから」

「もうこんな事絶対ないから」

「…………!」



「……じゃ、今日は?なんで二人で北海道に…なにしてたの?」

「今日のは出張だよ。初詣に行ったとき言ったこと覚えてない?」


【毎年北海道に指導を兼ねて出張があるんだけど、今年は遠藤も連れてくように言われてんだよ】


それ?─そう。

「カラカって嘘…言ったのかと思ってた!」

ごめん。それは本当だったんだ。

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