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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
─────
葉瑠ごめん。メールで言った方が良かったか?


ううん。ブンブン

「ごめんな…あの時すぐに追い掛けたかったんだけど、まだ仕事中だったんだ」

「とにかく早く仕事を終わらせて葉瑠を迎えに行こうと思ってたから…連絡しなかった」

俺が連絡したら絶対葉瑠は逃げると思ったから……

「………ヒックッ…ヒックッ…」

「ごめんな。葉瑠…お願いもう泣かないで」



「私がここに泊まってること……なんで……」

んっ?あ~‼

「英美ちゃんに葉瑠の実家の番号聞いて…お母さんに電話した」

えっ?お母さんに?……そう。

「最初はこの辺のホテルに片っ端から電話したんだけど…個人情報ってどこも教えてくれなくて……」

そこまでして捜したの?

お母さんなんか言ってた?……

「…意地っ張りな娘でご免なさいねって…すぐ教えてくれたよ…」

…………やだお母さんったら。


「葉瑠…あとは?もうない?聞きたいこと」


鏡也君……

「他の…人の、とこに…」うん。

「行ったりしない?…」
「行くわけないだろ!バカ」


鏡也君……信じていいの?

ごめんね! バカな私を許して。

ギュッ。
髪を撫でて抱き締めてくれる!

「葉瑠…」
凄く愛しそうに私を呼ぶの!

久しぶりに鏡也君の腕に抱かれて安心する!
なんでこんなに落ち着くのかな?


鏡也君に依存し過ぎて困るね。これじゃ……

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