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秘密のキスは蜜の味【完結】
第16章 切なくて…恋しくて…
「葉瑠は…仕事好きだよな?」
えっ?─なんで?
「…仕事辞めたいなぁ~とか思ったことはない?」
急に…どうしたの?
「ねぇない?」
「それはたまには、今日は休みたいなぁって思う事はあるよ」
「イヤそうじゃなくて……辞めるってこと」
鏡也君…なんで?辞めてほしいの?
「いや、離れてるからいろいろ不安になるだろ?」
「……………鏡也君」
「一緒に住めればいいのになって……あっ葉瑠…でも気にすんな。ちょっと思っただけだから」
そうだよね!私も思ってた。
鏡也君の近くにいられたらなって……
でも─
「簡単にはいかないよな」コクン。
そう出来たらいいのにな!
「ごめん。俺…変なこと言ったな!ほらっ葉瑠そんな顔しない。もう泣くなよ!今日はいっぱい泣いたから少し眼が腫れてるぞ」
私のほっぺを両手で挟んでそんなこと言うから
「ほんと?ヤダ見ないで!」
「眼が腫れてても葉瑠は可愛いよ」
「そんなわけないでしょ。ダメ見ちゃ」
ここに帰ってきてから私…ずっと泣いてたね!
泣いてそのまま寝ちゃったからお化粧も落ちてボロボロ──
「鏡也君─シャワー行ってくる」
「えっ?鏡也君─私…シャワーって」
鏡也君は私を抱き抱えて歩き出した!
「分かってる。俺も入る。走ってきたから汗びっしょりだ」
一緒に?──そっ。ダメ?
「自分で洗うからね」え~ケチ!
だって長くなっちゃうでしょ